たちくらみ、めまい、耳鳴りがする
肩こり、背部痛、関節痛、筋肉痛がある
頭痛、頭重になりやすい
夕方に疲れて立っている(座っている)のが辛い
イライラする・憂鬱感がある
むくみやすい・末端が痺れる
生理前になると不調ががひどくなる
etc…
こういった「女性の不定愁訴」と呼ばれる、病気ではないんだけれども不快な症状、
指摘している医者や健康本もあるように、PMSと隠れ貧血・鉄欠乏で起こると言われている症状は非常によく似ています。
そして、この隠れ貧血と言われている状態は「隠れ」がつくように簡単な検査では分からないという特徴があります。
前回ちらりと触れた「フェリチン」というものについて今回は詳しく見ていきます。
病院での検査はヘモグロビンの値をチェックしますが、実は体内には二つの「鉄」が存在しています。
ヘモグロビンに含まれる鉄と、体に蓄えられている貯蔵鉄に大きく分かれるのです。
隠れ貧血の検査などで確認する「フェリチン値」というのは、簡単に言うとこの貯蔵されている鉄の値を表したものです。
生理などで鉄分が失われていくと、蓄えられている貯蔵鉄から鉄が補給されヘモグロビンを作ります。
そのためすぐに貧血となることはありません。しかし鉄を十分に蓄えることが敵ないまま、へモグロビンを作るのに貯蔵鉄や組織鉄が使われている状態だと、体内の鉄はどんどん減っていきます。
体に蓄えている鉄が少なくなっていくと、当然ヘモグロビンを作ることが難しくなり、徐々にヘモグロビン値も減少していきます。
鉄不足による症状は貯蔵鉄が減少を始めた段階から現れて来ると言われていますが、多くの医療機関では、ヘモグロビン値の検査しか行なわないため、この「減り始め」段階では鉄欠乏と診断されることはありません。(ヘモグロビン値自体は基準値であるとされてしまいます)
貯蔵鉄が少なくなり、ヘモグロビンがつくられにくい状態となって初めて鉄欠乏の診断がなされるのがほとんどだと言われています。
これはもう末期症状とも言える状態ですから予防・改善の域を超えてしまいます;
体内にある鉄はただ蓄えられているというわけではなく、血液以外にも体内物質の合成など様々な機能に関与しています。そのため不足によって現れてくる症状も多様なものとなり、その多くが女性の不定愁訴と重なると言われています。
その中でも怖いのは「うつ状態」を引き起こす危険性があること。
脳内の神経伝達物質には生成の際に「鉄」を必要とするものがあります。つまり体内の鉄分が足りないとセロトニンやノル・アドレナリンなどの神経伝達物質がうまく作られくなってしまう⇒抑うつ・躁鬱・倦怠感などの精神的な症状が起こる、という図式が出来上がってしまいます。
症状がひどい場合は病院でSSRI(選択的セロトニン再吸収阻害薬)やSNRI(選択的セロトニン・ノルアドレナリン再吸収阻害薬)といった「新世代の抗鬱剤」を言われる薬の処方を受けることになりますが、ずっと薬に頼り続けるわけにも行きません。(従来より少ないとは言え副作用もありますし;)
一番大切なのは自分自身でセロトニンやノルアドレナリンを作れるようにすること。
そのためには隠れ貧血などPMSを悪化させている原因を少しずつ解消していく必要があります。
今はまだそれほどひどくなかったとしても、体内の鉄分が補給されず減少して行っている状態では、症状はどんどん悪化してきます。普段の食生活などに気をつけて、自分で予防・改善を心がけるのが大切です。